誰にも見られたくない占い師の姿とは
過去に勤務していた店で、思い出に強く残っているのは、つぶれちゃった店です。(縁起でもない?) 占い店の移り変わりは早いのです。
暇なのはかなりつらいのですが、おかげで占いの勉強がたんまりできました。他のテナントの方達を鑑定しながらの情報交換も愉しかった。そして、自然と、1人のお客様にさく時間や労力が多めになるせいか、記憶に残っているお客様というのは、つぶれちゃった店に多いのです。
占い師は、ニュートラルな状態でなければならないと思っています。お客様に感情移入しすぎてもためにはなりませんし、突き放すのでもいけません。
でも、数をこなして疲れてくれば話を聞く熱心さが多少欠けてきてしまうし、時間や気持ちに余裕があれば、柔軟に相手の話をうけとめられます。印象も残りやすい。
・・・よく思い出すのは川崎の24時間営業「ドン・キホーテ」内にあった占い店です。開店当初は深夜2時まで営業しておりました。
日付の変わった頃、ふらりとやってくるのは、勤めを終えた水商売の女性達、眠れないでさまよう受験生、時には親に連れられて小学生も。まだ遊んでいたいのに子供ができ虐待してしまいそうで怖いと悩む若いお母さん…(今頃どうしているでしょう、時々思い出しますよ)。そういえば、暇だった割に、仕事の相談に来られる男性が多かった。人が少ないから入りやすかったのかも…。
何年も前のことなのに、記憶に残るお客様の多い店です。(普通は2度ぐらい鑑定しないと覚えていられません。)
もうひとつ、印象が強い理由に、泊まり勤務だったからということがあります。
2時に営業が終わっても電車はないので帰れない。朝までシャッターを下ろした狭い店内で仮眠します。簡易ベッドは用意されていたのですが出し入れが不便なので、椅子を並べた上に寝たり、床に直にマットをしいて寝たりしてました。まさにホームレス状態。
お客様にはもちろん!誰にもゼッタイ見られたくない占い師の姿でした。そして、一晩中、頭上で鳴り止むことのない♪ドン!ドン!ドン!ドンキ~ドンキホーテ~ の音楽もまた、忘れることができないでしょう…。
交通の便が悪く集客が見込めないため閉店したのですが、なくなって本当によかったと思いました(笑)。でも、あの頃のお客様はどうしているだろうかと、なぜか思い出される年の瀬なのです。
PS. 暇な店がオススメということではありませんので念のため!!
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 誰にも見られたくない占い師の姿とは(2005.12.18)
- 浅草は牛すじで(2005.12.09)
- 浅草花やしきの思い出(2005.12.07)
- 出会いとさよなら(2006.03.04)
- 中華街の美(2006.02.17)
易おみくじ






コメント