占い始めもコスプレで。
考えてみれば、占い師デビューもコスプレでした。尼さんでした。
栃木県にあるテーマパーク「日光江戸村」が、当時の最初の修行場所でありましたので。江戸をイメージした園内では、現代的な姿、発言はご法度。占い処の手相見は、男はカツラをかぶって江戸の易者スタイル、女はなぜか尼さんスタイルで「いらっしゃいまし。お代は千両」と呼びかけます。
尼というのは、当時のインテリだからと説明されましたが、なんというか、男性団体客にウケがいいからじゃないかしらんと後から思いました。
季節は今頃。オフシーズン。占い小屋の前の雪かきが最初の仕事。水道管が凍ってしまう寒さでした。
「いらっしゃいまし」と、小屋の前で、まばらなお客様に呼びかけていると、それでも立ち止まってくれる人もいて、「おー尼だ尼だ」と、記念写真を撮られたり…。(メガネをかけているので変だったと思うのですが盛り上がるにはどうでもよかったみたいです)。
はじめてお客様の手相を鑑定した時の情景は今でも忘れません。数分、言葉が出てこなかった。頭が真っ白になりました。外も雪。真っしろ白。
友人、知人をそれまでにも何十人も鑑ていたのですが、プロデビューとなると緊張するものですね。
それでも、メガネをずりあげてやっとのことこなし。石油ストーブ(これは木製の枠で囲ってなんとか許されていました)で、かじかむ手を温めながら、先輩方に励まされたり、よもやま話に耳を傾けたりしているうちに、江戸村の人になっていきました。
まだ暗い夜明け前、始発列車に乗って栃木へ向かい、駅から江戸村までの雪道を20分、トボトボトボ…と歩いているときには、「私は、なにをやっているんだろう~。こんなところまで来てしまった…!!」という思いが押し寄せてきていたのですが、その日の夜には、すっかり、気持ちは占い師に切り替わっていました。
コスプレは、切り替え下手な人にはお奨めアイテムなのかもしれませんね。
« コスプレ占いのゆくえ | トップページ | 誰のための占いか »
「つれづれ+占い」カテゴリの記事
- 種をまく、2019、己亥年に寄せて。(2018.12.31)
- 人の手、わたしの手。(2017.11.01)
- 戦いの春、マイペースな春、姓名学人体実験中?(2017.03.05)
- 時は変わらず、舞台は動く。(2017.02.19)
- 味を出す。(2016.05.21)
占いに重きを感じるがゆえの「嫌さ」だったのですね。わかりました。
るいさんの言われるその「嫌さ」とか「責任」を引き受ける代価として謝礼があると考えれば、それは立派なお仕事だと思いますよ。
お客様はきっと喜ばれたことと思います。
もうひとつ余計なことをついでに言いますと、そういう鑑定の時に、例えば、保険会社の集いに来る人にはどんなタイプの人が多いかということを、データにとると、自分の勉強にもなって愉しくなってくるかもしれませんよ。
投稿: 恵美花 | 2005年12月29日 (木) 15:02
すみません。少しノリ気分で書いてしまったこと、お詫び致します。
ただ、説明不足で誤解されたかも知れなかったことだけ・・・。
私「占い」はemi-kaさんのおっしゃる通り、その方の人生にも係わってくること、普段は友人や知り合いをちょこっとみせてもらうだけだったのに、その時は全くの他人様を占う、ということに凄く責任を感じ、その重さが心を圧迫してしまうのが嫌だったんです。(ん~、嫌という表現がよくないですよね)
こわいっていう方が正しいです。
あと、これは「嫌」という表現が正しいかも知れないのは
「占い」→「保険の勧誘」に結び付けようとする意図的なものが見え見えでいやらしく感じていたこと。
(でもこれは彼女の意思からではなく、会社からのものでした)
私にとっての「占い」はもっと清いものでありたかった・・・
何だか何が言いたいのか、自分でもわからなくなってきましたので、この辺で失礼させて頂きます。
ごめんなさい。。。
投稿: るい | 2005年12月29日 (木) 08:21
根っから占い師気質の方っていますね。るいさんも、きっとそういう方なのでしょう。さらに勉強されるとよいと思いますよ。
イベントなどで、手相やカードやさまざまな占いをやると盛り上がりますよね。商店街や町内のお祭り、住宅展示場、車の展示場、レストラン、パーティー、ウェディング関連の施設など様々なところへ私も行きました。
ただ、たとえお祭りであっても、お客様は真剣だと思いますので、こちらも真剣勝負です。
「嫌々ながら」というのが、少し気になりました・・・。
お客様を占うということは、とても怖いことなのだということ(怖がらせるという意味でなく、その人の人生に言及すること自体が怖いこと)、また鑑定して代金をいただく重みというものが、もう少し、この占いブームの今、考えられてもいいのになぁと、ちょっぴり残念にも思っております。
私のまわりには、何年もかけて授業料を払い実践とともに運命学を学んでいる人しかいないので、ひと言書きたかった。きついようでしたらごめんなさい。
投稿: 恵美花 | 2005年12月29日 (木) 01:17
私は、友人の間で「占い師」と少しだけ噂されている者のひとりです。
生命保険会社の所長(女性)と仲良しで、昨年でしたか・・・
その会社のイベントか何かで、「どうしても占って欲しい。謝礼はするから~~!」と頼まれて
嫌々ながら。(まじで)
7人占いました。
(でもカズコの本、見ながら)
だってそれでもいいから!って言われたのです。
疲れました。ただ、疲れました。(笑)
時々、手相なんかも交えて、お話。
友人には「もう絶対やらないからぁ!!」と。
謝礼はしっかり頂きました。
投稿: るい | 2005年12月29日 (木) 00:39