誰のための占いか
すべての人を幸せにする占いというものは、ありません。あるとしたら、あなたの笑顔? という話は、今日は置いておいて・・・。
相性を見る時には、依頼主からみてプラスとなる相性かどうかを見ます。 依頼主にとってはプラスでも、相手にとってはマイナスかもしれません、家族の中で、ある人の運勢を上げる行為は、もしかすると、別の家族の運勢をやや下げてしまうことかもしれません。引越しをするにしても、一家すべての人にとっての吉方向に越すのは至難の業です。
では、どのように鑑定するのか。
当たり前のことながら、占い師にとっては、鑑定料金を払ってくださる方がお客様ですから、その方にとって最大限プラスになるようにアドバイスをさせてもらいます。
それは、レストランや、他のサービス業となんら変わりません。極端な話、自分とは全く価値観の違うお客様であっても、必要とされれば、店自慢のお料理をお出しして満足していただこうとします。
不倫であれ、略奪愛であれ、ここには書けないような人間関係であっても、犯罪や他者の命に関わることでなければ、お客様の満足をめざす方向にいきます。良識は捨てませんが、自分自身の倫理観はやや脇へおかれます。もちろん、その目的が、お客様の幸福につながるものかどうかはきっちりお伝えするわけですが。
さて、では、イベントなどで、例えば住宅展示場サイドから日当をもらって、展示場に集まる人々を無料サービスで鑑定する場合は、誰がお客様でしょうか。
もちろん、対面する一人一人がお客様ですが、大お客様?は、住宅展示場です。集客が目的です。家を買おうと決めて間取り図まで持ってきている人に向かって、例えば「天冲殺だから今、買うのはやめなさい」とは、普通の占い師は言わないでしょう。
ある展示場に行った時には、天冲殺になると気がせくものなのでしょう、来る人来る人の8割方、天冲殺だったことがありました。本来、大きな変化は避けるべきとされている天冲殺時期に新居新築や引越しをする場合の、災いなく過ごす方法をアドバイスしました。
ですが、限度はあります。
「無料占いサービス」とチラシに打つと、地方のイベントなどでは、朝早くから並んで待ってくださっている。大変ありがたいことで、こちらも熱が入るのですが、やはり、ひとつ言っておきたいのは、「タダには理由がある」ということ。
余興的な占いの使い方ならいいのですが、なかには、一族すべての名前、生年月日を書き連ねて待ち構えている方もいます。話を聞いているうちに涙ぐんでしまいそうになる相談事のこともありますが、後ろには占いを楽しもうと(ちょっとイライラして?)待っているファミリーが並んでいます。無料サービスですから、すべての人に公平にしなければなりません。これでは落ち着いてアドバイスはできません。
重大な相談ごとは、信頼のおける占い師に所定の料金を払い、納得がいくまでアドバイスしてもらってほしいものだなぁと思うのです。宣伝のように聞こえるかもしれませんが、実感なんです。
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追伸
占いはあくまで占いです。訴訟関係は弁護士に、心の病は診療内科に、その他、児童相談所等、適切な各施設へ相談ください。
その上で、心が晴れない、話してみたいということでしたら、お話うかがっております。
延々1時間、お話をされるだけされて帰られるお客様もいます。占い師は不思議な職業です。
投稿: 恵美花 | 2005年12月29日 (木) 16:20