泣かないで
今日、意外な人からの「声を殺して泣くことがある」という告白に、言葉を失い、「泣かないで」としか言えませんでした。
「でも、泣くとすっきりするんだ」
70代も大分過ぎ、地位、生活水準の安定した人からも、こんな言葉が出るなんて。
今まで頑張って、頑張って、頑張って、積み重ねてきたことの報いが、涙なら、それはどういう意味があるのだろう。
けれど、はじめて、その人と、心の通うような話をした気が、しました。
ごめんなさい。
口先の感謝ばかりで、あなたの苦しさを、わかってあげられていなくて。
何か不幸な出来事がないと気づけないことがあるというのは、もどかしいこと。ですが、それも生きていることの甲斐なのでしょうか。
泣かないで。
あなたは何も悪くない。あなたは一生懸命生きてきた。今、わたしが心からそう思っていることを、どうやって伝えたらいいのだろう。
惑ううちにいつもの事務的な話になり、その人は、いつもの強気な人に戻っていきました。
…その人や、あの人や、そう、わたしをも、ときどき泣かせてしまう原因のひとつは、「恨み」の存在。恨んだり、恨まれたり…。世界は、現実的な領域と、心の領域から成り立っていて、両方の世界で成功する、満足するというのは難しいことです。現実的な成功の袖口からこぼれだすのは、過去に取りこぼしてきた誰彼の怨念。
自分のしたことは、必ず自分に返ってくる、ということを、ずっと見てきて(これからも見ていくのでしょう)経験してきて、思うことは、恨みや憎しみは、捨てるに限る、ということです。事実や人として善悪の(今、うまく言葉が見つかりませんが)認識、対処はされるべきですが、恨みは捨てるに限る。
先祖代々受け継がれている恨みという厄介なものもあるわけですが。
頑張って捨てる。
誰かから恨まれる場合は、自分に多少なりとも要因があり受けとめないわけにはいかず痛いのですが、ですが、誰かを恨んでいるよりは、心は穏やかです。
心に恨みがないと、いつ死んでもいいし(まだ死にたくはないですが。食べたいものもあるし^^)人も親切にしてくれます。
変な話になってしまいましたね。
…ホームページのウィークリー・メッセージを更新してあります。いつも「あわてずに」「努力して」か「積極的に」みたいなことしか書いてない?神秘的な出来事が書いてない?恐縮です。ですが、進退時期と要点をチェックしたら、後は努力と継続でしょう。失敗したらやり方を変えてまた続ける。工夫して続けられているひとが運をつかんでいるようだと見ています。ラクしておいしい話はないのです。(またもお客様が減りそうなことを書いております)。
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