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2008年5月24日 (土)

愛する自由とは

001

ドアを開けると、かすかにバラの香りがします。小さいのをほんの数本差してあるだけなのですが。気温が上がったからか。

5月は連休があったせいか、のんびりしていたらあっという間に月末が迫ってきました。皆さまはいかが。ゆったり週末お過ごしですか。

しみじみモードで思い起こせば、先日、長く見逃していた「アダプテーション」という不思議映画をDVDで見ていて、印象に残るシーンがありました。

若いとは言えない年齢の双子の兄弟。ナイーブで妄想家の兄(脚本家)と、お調子者で明るい弟(顔の濃いニコラス・ケイジが二役で演じています)。

学生の頃、弟の好きだった女の子が、人前で弟をばかにしていたのを見て、兄は、自分がばかにされたように恥ずかしく思った。と、そう打ち明けたとき、弟は、なんでもない顔で、

「彼女には彼女の自由がある」と、言うのです。

どう思おうと彼女の自由。

でも、彼は「彼女を愛していた。愛するのは僕の自由だ」と。

愛されるより、愛するほうが尊い、と。

能天気で深い考えを持たないような弟を、どこか軽んじていた兄がハッとした瞬間。自分といえば、アーティストらしい繊細な神経の持ち主で、相手の女性たちが自分をどう思うかばかりを気にして、積極的に出られなかったり落ち込んだり。

愛されることを意識しすぎて、自分に自信が持てない。

また、そうした葛藤も、自分の脚本にいかせないか、と、弱気に見えて、どこか非常に自己中心的。

「愛するのは自由だ。」

何気ない言葉なのだけれど。この人が愛と言うときの大きさを、感じさせます。

もちろん、自分勝手に愛するという意味でなく。

愛は、変転していくものかもしれないけれど…。愛している、愛したという思いは、相手の反応や結果とは別のところで、消えずに残るものなのかもしれません。本当に愛したのなら、あとに残るのは充足した思い、のはず。

愛した人の人生は、豊かなのだと思います。



わたしにとっては、一人でも濃いニコラス・ケイジが二人出ているだけで見る価値があったわけですが、後味の苦さに、かえって共感を覚えたような作品でした。ちなみに、ニコラス・ケイジ主演でこの一本といったら、わたしは「ワイルド・アット・ハート」(1990)。アクションものも、「コレリ大尉のマンドリン」のような人間ドラマも好きなのですが、刺激的暴力的で、ナンセンスで納得不可能、笑うしかないようなデヴィッド・リンチの「ワイルド・アット・ハート」には、ニコラス・ケイジの濃さが欠かせません。今見たらどう感じるかわかりませんが^^; 息の長い俳優さんですね。息が長いといえば、

共演のメリル・ストリープも、美しさと哀しみの中年ジャーナリスト役がはまっていました。この美貌の人も、厚みのある年のとり方が素晴らしいとどの作品でも思わせられます。映画館にも久しぶりに足を運んで、浸りきりたいなぁ。

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