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2008年6月28日 (土)

怖れるに足ることがあるとすれば

012

真珠採りが始終サメにおびえていたら、真珠を手に入れることなどできない。」

13世紀のペルシアの詩人、サーディーの言葉をあげて、「恐怖」について考察しているのは、グレイリング先生。イギリスの哲学者。

「考える快楽」(NHK出版)という本で、彼のさまざまな思考方法を知り、自分の人生までふりかえることができます。

「哀しみ」「死」「裏切り」「慈悲」「希望」「嫌悪」など、たくさんの項目について、古い学者や文学者の残した言葉をとりあげて、自身の解釈が綴られており、一般向けですから比較的わかりやすい文章。

こんなふうにも考えていいんだと思えると、気持ちがラクになるものです。

未来のために、人類古来の知恵を、使えるものなら使わなくては^^

「恐怖」の項目では、

「恐怖は認識力をゆがめ、なにもないところに障害物や怪物を勝手につくりあげる」ので、恐怖心にとらわれると思考は停止するとしながらも、

「恐怖心は、それに耐えるために存在する。おそれるからこそ、人は勇敢になれる。」と書いています。

 そして、

 「生きるのはたった一回のみであり、

  わたしたちは真珠を手にいれようと挑まなければならない。

  さもなければ、後悔しながら生きつづけることになる。

  そして、もし、

  この世界でおそれるに足ることがあるとすれば、

  それは、最後に後悔しながら一生を終える原因を

  自分でつくるような生き方をすることである。」 と。



…今週は、横浜の読売文化センターに珍しいお客様を迎え(詳細は後日紹介しますね)、また講義の後に、数名の受講生から、手相に対する考え方や、これまでの人生について聞く機会に恵まれました。

手相を学ぶ方には、自分の人生に関心が深い方、苦労された方、それでいて前向きな方が多いのを再認識。わたくしも、占いに関わるとはどういうことなのかと改めて考えさせられ、有意義でした。協力くださった皆さん、ありがとうございます。

そして、本当に怖いのは、不安や妄想から作り上げた恐怖のイメージではなくて、後悔して一生を終えるような生き方を自分ですることなのだ、というこのグレイリングの文章も、むくむくと思い出されてきたのです。

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本・映画・この言葉!」カテゴリの記事

コメント

>本では分からない変な手相です・・・。

ヘンでしょうね! わかります^^

でへへ。はずかしうれしいです。
私は、ここへ来るととても暖かいものを頂いた気分になれます。
気が宿っているのでしょうね。
そして、手相のお話も楽しみです。
いつか、観ていただきたいな。
本では分からない変な手相です・・・。

ゎあ、ハイジ斉藤さん、コメントありがとうございます。

わたし、そちらへたびたびお邪魔しています。(コメント残せ、ですネ^^;)うかがうと明るい気持ちになれるブログ、貴重です。わたしもがんばろうと思えるのです。

こんにちは。
おじゃまして良かったの記事。
心温まります。

モリモリさん、コメントありがとうございます。

紹介した本、「敗北」という項目では、失敗や挫折のつらさが説明されていますが、それでも、

「だが、そこから教訓を得て未来へと道を切り開いていかないことには、事態はなにも変わらない」

「敗北に完全に打ち負かされてしまったときのみが、真の敗北なのだ」

なんてことが書いてあります。

わたしは余り楽天的な人間ではないので、なおさら、失望にとらわれず、ささやかな喜びに希望を見出しながら頑張っていきたいという思いが強いです。

元気を出していきましょうね。湿気てますし、体も心もいたわって。

あみさん、

ブログ読んでくれていてありがとう。

応援してます。みんなのために、どうか健康第一で!お願いします。

 最近は努力をしてもうまくいかないことが
多く落ち込んでいましたが、記事を読んで
なんだかホッとしました。結果よりもプロセスが大事なんですよね。うまく文章にできませんが。未来を信じ頑張ろうと思いました。

また心震えました

先生ありがとう

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