いつも先にいる団塊
快晴の日曜は、瞬く間に過ぎて。
週末に知った、ミュージシャン加藤和彦さんの自死が、のどかな日曜日のこころをじんわり浸してきているのに気づきました。
気になる人でした。扱われ方が。ファンと言うより、逆に、「好きになどなってやらない」と意識させられるような、やわらかで、かっこよすぎる存在感が無視できないひとでした。
二番目の奥さま、作詞家の安井かずみさんとの所帯じみない素敵な関係が雑誌などで紹介されるのを目にして、なにやらいぶかしく感じたことも一度ならずありましたっけ。
それは、わたしの、団塊の世代の人たちに対する、いびつな形の憧れのひとつの表れだったかもしれません。
加藤さんは、1947(昭和22)年3月21日生まれ。(算命学の星で見ると、内面が見えにくい女性的な「司禄星」が左右に2つ、自己顕示欲強い「禄存星」が南に1つ。創造性を求める「龍高星」が北に。そして主星は潔い「車騎星」。さみしがりやで、潔すぎます)。
…昭和22年生まれは、戦後生まれた団塊の世代のトップバッター。
団塊の世代は、わたしなどから見ると、勢いよく、我がもの顔で、数にもの言わせ、その存在を世界に刻みつけていったように感じられる人たち。
彼らが通り過ぎたあとの、虚無感のような気配を、わたしは子供の時分から感じていたように思いだします。あのひとたちが味わったような高揚感を、わたしは味わうことはないだろうと。
だからこそ、いつまでもその存在を、憎々しいまでに…見せていてほしいもの。
けれど、生まれたときから競争、競争で、人をかき分け道を開いてきた団塊の世代も、60代に入り、
迷う声も聞こえてきます。
昭和22年生まれというと、鳩山首相や、北野武さん(武さんは1月出生なので21年生まれになりますが)、小田和正さん、細野晴臣さん、荒俣宏さん、弘兼憲史さん、矢崎滋さん、蛭子能収さん、西田敏行さん、森進一さん、沢木耕太郎さん、池田理代子さん、大島弓子さん、栗原はるみさん、平野レミさん、宮本輝さん、寺尾聰さん… 各界で活躍する個性的な人を挙げれば切りがない。そういう 人たちと比べて自分は…と、競争意識からいつまでも自由になれない人もいるようです。
昭和22年は「丁亥(ひのと・い)」年。「丁」は、燃え尽きるまで燃焼する炎。「一」に向かって新しいエネルギーをつきあげています。「亥」は、種子をあらわす「核」。固い核ですが、地上へ伸び出そうとする激しいエネルギーを内包しています。
日本国憲法が施行された昭和22(丁亥)年に生まれた人は、この激しいエネルギーの気を受けて、世へ出てきました。
最期まで、あなたがたのあとに続く者は、
見ているのです。あなたの、ただ生きていく道のりを。
…順々に、
亡くなっていくひとについて、すべて、いつまでも覚えていることはできないけれど、
そうして、わたしもいつか、この世から消えてしまうのだけれど、
思いは、残る。気配となって。
加藤和彦さんらザ・フォーク・クルセダーズの歌ったイムジン河、美しい曲ですね。
加藤さんの指にはめられた指輪がきれい。♪イムジン河 空遠く
虹よかかっておくれ。
…さて、また一週間、
マイペースでいきましょうね。
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