右手、左手、そして言葉。
週半ば。つかのま、あかるい空のプレゼント。
・・・
手相への関心が広まるにつれて、質問も増えて、
「未来の吉凶がはっきりわかるのか」、「右手と左手はどっちをみるのが正しいのか」といったことを聞かれます。
右手か左手かについては、HPにも書きましたが(⇒ご参照)、必ず両手を見比べてください。
左か右かというよりも、利き手かそうでない手かという違いのほうが、意味が強いのです。
利き手には強気な自分、そうでない手には、健康面を含めたウィークポイントや素の自分が出ていることが多いものです。
どちらを「自分」として意識しているかは、ひとによって異なります。仕事や社会面が活性化している人は、利き手の自分が出ていることが多く、恋愛や感情面では、利き手ではないほうの素の自分が出ることが多い。
どちらの手も、手相は変わっていきます。
わたしが昨年監修した手相の本のイラストが左手になっているために、「結局、左手なのか右手なのか」という質問を受けるのだろうと思いますが、「右手でめくる本の場合、自分の手と見比べやすいから」という出版社の意向に今回は沿っただけのものです。
左なの?右なの?
いいの?悪いの?
どれがいちばんいいの?
どうすればいいの?!
…すっきりするために、わかりやすい答えや、はっきりした答えを、ひとはほしがりやすいけれど、
人生における答えとは、そんなに明快なものなのでしょうか。
答えは、自分自身や、関わる人たちとで作っていける要素が大きいものです。
道筋をとらえて、力を尽くす。
道筋をとらえて、リスクを避ける。
道筋をとらえて、自分らしく燃える。
道筋をとらえて、ホッと息をつく。
そういう部分で最大限に占いを使えたら、一番。
運命学とは、じぶんの運勢に点数をつけてレベル判定するために使うものではなく。これからの人生が、薔薇色か灰色か知るためだけのものとも、違う。
そういうニュアンスを、どういう言葉で伝えれば、わかってもらえるのか、もどかしく感じることがあります。
似たような違和感を覚える占い師も、少なくないと思います。
経験を積むほどに、もどかしさが減るどころか増すようなのですが、それも、またひとつの過程として修練を重ねていくことが大切なのだととらえています。
占いを知って「ラクになった」というところまで、占いというツールを身につけて、弱点と武器とを「コントロールできるようになった」というところまでいってもらえたら、ひとつのクエスト達成(ゲームのしすぎでしょうか^^;)。
自分のなかの言葉、色々な人のなかの言葉(=ヒント)に(とらわれすぎることなく)耳を澄まして、道にくるしみ?たどりながら
面白い答えを見つけていきましょうよ。
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