大切なもの
大切なもの
そんなにはやく歩くと
きっと大切なものを素通りする。
よそみせず静かに歩こう。
人はたくさんの知識をほこるが
ぼくにはなにもない。
もしたれかが稚いといったら
足もとを見て、
ぼくは正直だったかと自問しよう。
(菅原克己詩集「手」より)
夕暮れになると夏の気配が濃厚。まもなく七夕、七月の盆。自然と死者の魂が寄り添うように感じられます。縁ある死者を想い、その魂を慰める夏。慰められるのはこちらのほうかもしれませんが。今年は、ことさらに。と、書いて、続けられる言葉が見つからないけれど、
わたしが感傷的になってもどうにもならないですね。大切なのは、現実的なこと。死者を増やさないこと。多くは報道されない、絶望の死。それから、節電が過ぎて熱中症で亡くなるようなこともあってはいけない。
先週、仙台弁護士会発の被災地のローン解放を求める署名というのが受講生経由でまわってきて、わたしも何人かに協力をお願いしましたが、インターネットなどを見ると、こういった活動に対して必ずと言っていいほど「ローンのある人、持ち家の人だけ救うのは不公平」というような反発が出てきます。
人の反応の流れっておもしろいです。
そういう反応や意見を心の鏡に照らして、改めて自分の答えを決めていけばいいのだと思います。
どんな行動も、自分に返ってくるものだと思います。一生懸命働いて税金を納めて、それでも、その税金が本当に必要とされる人に使われるのなら死んで魂も慰められますが、働きがいもありますが、そうでないなら、それこそだんだんに絶望していってしまうかも。
…最初に引いた詩は、本を片付けている最中の拾いもの。菅原克己は1911年宮城に生まれた詩人です。
大切なものは、人それぞれですが、これだけは譲れないということがわたしにもあります。
せんだってある年配の受講生から聞かれた「先生は、いつまでもここ(この教室)で(ただ)教えているつもりなの?」という質問への、
遅ればせながらの答えです。
あなたの、大切なものは、何でしょう。
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手相の見方教えます
東京 横浜 東横線 自由が丘駅から5分自由が丘 手相運命学教室・仙習院
手相と算命学が得意な仙乙恵美花のHP
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風光さん、お疲れさまです。
学生さんは未来があっていいなぁ^^
と感じてしまう年齢になりましたが、自分の10代をふりかえると、未来はトンネルの中という印象だったことを思い出しました。
若いとくるしい。そうでした。
未来が短くなってきて闇も薄まった感がありますが、記憶力が薄まってしまったからかもしれません。
うすぼんやりとした闇の向こうに、あかるい場所があるのなら、行ってみたいな、と。そんなことを、人のいないときには夢想して。今日もなんとか一日終えようとしています。
夢想ではだめで、創っていかないと、ですね。
その人の歩幅で歩く事が今の人生を大切にする事。そうですね。他人の歩幅、気になるのが常であるから、こそ。自戒を込めて。
投稿: 恵美花 | 2011年7月 3日 (日) 20:54
他の人の人生を聴く事があっても、疑問を持ちかけることはない。
人の数だけ人生があり、その人の歩幅で歩く事が今の人生を大切にする事のように思います。
私も聞かれます・・・
塾生から「先生はいつまで此処で塾をするのですか?」
「どうするかなぁ~?」
「私が大学を合格するまでは続けてください」
ごもっとも(笑
投稿: 風光 | 2011年7月 3日 (日) 11:21