天胡星、身弱の美学

冷たい雨です。先だっての長野の地震で避難、ご不便されている方々のご心労お察しします。

郷里でも墓石の倒れた地域があったそうです。

大地よ静まれ。わたしたちひとりひとり熱心に、無駄を減らして生きていきますから。

32回目の優勝を決めた横綱白鵬に、大地を鎮めるという土俵入り行脚をしていただきましょうか(ﾟｰﾟ)

実家で久しぶりに相撲、九州場所を見ていて、外国人力士の多さに改めて驚きました。白鵬関の変わらぬ強さにも。

ただ、白鵬関については、相撲ファンや協会から批判も多いようで意外に感じました。横綱たるにふさわしくない態度、とのこと。

強いだけじゃだめで、国技らしい品格が相撲には必要とされる。なるほどわかります。

けれどもそれならば外国人力士を締め出せばいいわけで。それができない状態で、あるいは正面切って指導できる人のいない状態で、批判だけしているのは、門外漢のわたしから見ると、興ざめです。

ヒトオは相撲をさほど好きでなく、どちらかというと格闘技好きだからなのでしょう、かえって、白鵬関が批判されているらしい態度を、かっこいいなと感じてしまいます。

つまり、（横綱らしからぬ）相手への過度の気迫や睨み、勝ったあとの高揚感の過度の表れ、懸賞金を奪い取るような所作に、男気を感じます。白鵬を見ると相撲をかっこいいと思えます。この感覚が、長年のファンや専門家からしたらド素人、邪道ということでしょうね。

日本人でない白鵬関に、国技の誇れる担い手になってほしいのか、あるいは引退して日本人に優勝してほしいのか、どっちなのかなぁ？

白鵬翔さんは1985年3月11日（乙丑年・己卯月・己酉日生まれ）29歳、寅卯天中殺グループの人。

寅卯天中殺で、卯月に生まれているので、宿命生月天中殺という、型破りの運勢のタイプになります。スポーツなど専門分野で秀でる人が多い一方、独特の発想や行動をするので、おカタイ業界では「非常識」と非難されることが多々あります。

陽占の中央の星が、勇ましい戦士の「車騎星」、それが天中殺現象をはらむので、どこまで勝っても満足すると言うことがありません。戦いの人生。ですから一瞬一瞬の勝利の瞬間を悦び生きることは、白鵬関にとってはふさわしい姿勢。

また、上司や先輩を表す北の星が、自分の本質と同じ「車騎星」ですから、目上と対等関係になります。正直でしごきにも耐えますが、言いたいことをはっきり言うので、目上からは生意気にみられがちです。

これで、従星にエネルギーの強い天将星(12点)、天南星(10点)などがあれば、角界からは早々逃走するか追い出されるかしているでしょうが、白鵬関は、天庫星(5点)、天胡星(4点)、天貴星(9点)と、身強ではなく身中程度。

身中、身弱の人は、指導者や環境によってずいぶん変わります。つまり、角界の環境・姿勢が、（身弱である）朝青龍を作り、今の白鵬を作っているということです。

白鵬関の来年は、「(戦いの)車騎星＋(反骨精神の)天南星」と益々血気盛んな星周りで、目上との争い機運もあり気がかりですが、自分との闘いの一瞬一瞬を燃焼していってほしいと願います。

あらら、たいした白鵬ファンでないのに、つい熱くなってしまいました。　　

金魚の写真でも見て冷静になろう…。

これは、ある生徒さんのご実家に暮らす金魚の家族。何歳でしたっけ、露店の金魚すくいの金魚が年数を経て鯉?のように成長しているのですw(ﾟoﾟ)w　写真を拡大してみないとわかりづらいでしょうが、向かって左が子供で、これも一般的な金魚より大きいのです。

飼い主の愛情あれば、ここまで育つのですね。最近感動したコト(^^;

そして、白鵬の話は（まだ？）つづく。、

白鵬関が命式に持つ「天胡（てんこ）星」。これは直感が働き美的感性の優れた人に出ている星です。フィギュアスケーターや音楽家、ファンタジー作家などが持っていることが多いです。

夢見る星なので、現実的なモノ・カネ・ヒトにまみれる仕事や活動は向きませんが、ひらめきやアイデアはピカイチで、独自の美学の持ち主も多い。

中年期の場所に「天胡星」が出ていると、人生前半と後半で大きく生き方が変わるという暗示もあります。

今月亡くなった高倉健さんも、中年期「天胡星」の持ち主でした。任侠映画のスターから、人生後半は役柄や生き方を大きく変えられたようですね。

いかついムードの高倉健さんですが、星のエネルギーは決して強くはありません。天印星(6点)、天胡星(4点)、天胡星の計14点。身弱です。夢見る天胡星を男性が２つ以上持つと、非常に繊細で現実的なストレスには弱いものです。

周囲の流れに影響されやすい自分の弱さを、高倉健さんはご存じだったのではないでしょうか。それだから節制された生き方を選ばれた。

弱いことの強さに、感じ入ります。

高倉健さんは1931年2月16日（辛未年・庚寅月・壬寅日）生まれ、83歳、辰巳天中殺グループ。

辰巳天中殺らしい、きさくなアウトローとして、今は珍しい銀幕のスターという古きよき時代の夢をずっと見せてくれていた方でした。時の流れとはいえ、美学を感じさせる方たちがいなくなるのは、さみしいです。

選挙、選挙と騒ぐだけの人たちも、せめて政治家を目指したおのれの美学なり示してもらいたいもの。あら、また熱くなってしまい…。金魚を見て、おしまいにします。

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