一途に流れる「癸」の人
後半戦はどう過ごしましょうか?
のっぺりと殺伐とした世の中で、
七夕に願いを託しましょうか。
七夕は 今や別るる 天の川 川霧立ちて 千鳥鳴くなり(紀貫之 平安時代の歌人)
せっかく逢えたのにもう別れるんかい、天の川に川霧がたって千鳥の鳴き声が聞こえる、織姫が泣いてるのかもよ(ヒトオ超訳)。一年に一度しか会えない織姫と彦星の話が、切なさ好きの日本人の心にマッチしたのだろうと想像しますけど、
もともとは、日本の収穫祭と、盆行事の一環である祓え(はらえ)の信仰が、中国の星の伝説などとあわさって、現在のような七夕行事になったそうです。(「年中行事を「科学」する」永田久 日本経済新聞社)
たなばたの「たな」は棚、「はた」は機。7月7日の夕べに神を迎えるために棚作りして、乙女が機を織る行事がおこなわれたことから、平安時代に「七夕」の字が当てられたとのこと。
また、七夕の「7」という数字も、東洋西洋を問わず特別な聖数としてとらえられており、七福神、七草、天地創造の七日間、七つの大罪、(月齢に基づき)七日で一週間、七宝、四十九日など七日ごとの法要、ラッキーセブン… ものごとのいわれをたどるのは楽しいですね。おそろしいようないわれも出てきますけどもそれはそれで。
さて、十干ワンポイント・ストーリーのラストとなる「癸」(みずのと・きすい)の日生まれの人にも、ものごとのいわれ、由緒に関係の深いところがあります。
「癸」は、まっすぐ流れる水をあらわし、
川の水が川上から川下へ下るように、歴史もまた流れる。今ある流れは、過去の流れからできているもの。「癸」日生まれの人にも、ものごとを本流から自然と学び、流れにそって進みつづける動きがあります。
生命は、水から生まれ、また、水は知恵や危険の象徴でもあります。
人は、水がなければ生きられない。
枯れずに湧きだし流れていることが大切な水。その一方で、川の氾濫、洪水はもとより、悪知恵の暴走、科学の悪用の恐ろしさを思えば、コントロールを必要とするのも水です。
体の大部分は水でできており、ふとしたことで目から湧いてくるのに驚き、かなしくも「生きてるなぁ」と感じさせてくれるのも水ですね。
川下へ向かう清流や、天から降る雨のように、一方向へ勢いよく流れる水の姿に似て、あなたは、一途な人です。
自然の地形や建造物の屋根や壁など形に沿ってつたい流れるように、あなたには状況にあわせる能力があり、その状況から学び覚えていく生活の知恵の持ち主。
川上から川下へ、天から地へと、自然の摂理にさからわず流れる水なので、伝統や正統なものを重視します。何を学ぶか、どこへ向かうか、目的を一つに絞って流れていく方向を決めると、持ち前の一途さ、集中力が発揮されて輝くでしょう。
いきづまったと感じた時は、流れる水に学びましょう。方向を決めたら、継続することです。きれいな水を飲んだり、陽を受けて光る清流や瀧を眺めたりするのもおすすめです。
ジャンルを問わず、古くから伝わる知識や行事や歴史、工芸品に親しむと自分らしさを取り戻せるでしょう。水性を象徴する黒やグレー、パープルが自分らしく心落ち着ける色。
基本のラッキーカラー・アイテムは、水を湧き出す源となる金性の色、白、パール、上品な貴金属。寒い季節生まれの癸の人なら、凍った水を溶かし流れをよくしてくれる暖かな赤がラッキーカラーになります。
六月も瞬く間に過ぎゆくのかな。マイペースでまいりましょう。穏やかな日々を祈ります。
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