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2020年1月25日 (土)

自然ほど伝統に忠実なものはない。寺田寅彦「天災と国防」

20200116_182914写真は最近読んだ寺田寅彦さんの「天災と国防」(講談社学術文庫)。

いかめしいようなタイトルだけれども、読みやすい。表紙の絵は竹久夢二の震災スケッチとのこと。

大正から昭和初期に活躍した物理学者で名随筆家でもある寺田氏が残した文章の中から、災害(地震、津波、火災、噴火)に関するものを集めた本です。

原爆の悲惨さも終戦も知らないで亡くなった方なのに、その文章は古く感じられず。むしろ、今読んだほうがよいだろうと思える、冷静な視線・論考が頼もしく、クスリと笑えるようなところもあって、「先生!」と呼びかけたくなってしまいます。わたしの師の多くは本の中にいらっしゃるかな。

特に大正12年の関東大震災当日の日記が、興味深く。本人や家族、周囲の人々の状況や行動を落ち着いた文体でこまごまと記述しながら、大災害に直面した現実をすぐに呑み込めないような感覚がリアルで、参考になります。

シリアスな状況に直面したときに、ノートに感情以外の詳細を観察日記のように記録していくと、動揺が抑えられ現実的に行動できるので、わたしはたまにやりますが、寺田先生の場合は科学者のサガ?

 

寺田先生、名言が多く、

たとえば浅間山の噴火を間近で体験されて、この一言。いただきました(^.^)

ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。

 

関東大震災におこった大火災やデマにについても、科学的に考察して、さらりと人々を戒めます。

そうして、人間の忘れっぽさ(それは仕方のないことらしい)をたびたび指摘されるのです。

「重大な原因は、ああいう地震が可能であるという事実を日本人の大部分がきれいに忘れてしまっていたということに帰すべきであろう。むしろ、人間というものがそういうふうに驚くほど忘れっぽい健忘性な存在として創造されたという、悲しいがいかんともすることのできない自然科学的事実に基づくものであろう。」

「人間の寿命を十倍か百倍に延ばすか、ただしは地震津波の週期を十分の一か百分の一に縮めるかすればよい。(中略)それが出来ない相談であるとすれば、残る唯一の方法は人間がもう少し過去の記憶を忘れないように努力するより外はないであろう。」

 

「日本のような、世界的に有名な地震国の小学校では少なくとも毎年一回ずつ一時間や二時間くらい地震津波に関する特別講演があっても決して不思議ではないであろうと思われる。地震津波の災害を予防するのはやはり学校で教える「愛国」の精神の具体的な発現方法の中でも最も手近で最も有効なものの一つであろうと思われるのである。」

災害の予防を考えることが「愛国」精神につながるという考え方に、ハッとしました。

 

「困ったことには、「自然」は過去の習慣に忠実である。地震や津波は新思想の流行などには委細かまわず、頑固に、保守的に執念深くやって来るのである。紀元前二十世紀にあったことが紀元二十世紀にも全く同じように行われるのである。

科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。」

 

20200119_070130巻末の解説を書かれている畑村洋太郎氏も、寺田氏の指摘した「人間の忘れっぽさ」について補足されています。

個人では三日もすると記憶が薄れ、被災者はもう少し長続きするが、それでも普通は三年もすればだんだんと忘れる。組織だと、もう少し長続きするが、やはり三十年もたてば記憶は薄れる、と。そして、社会の場合は、個人や組織よりも、被災の記憶は記録としてかなり長く残る。それでも、

「社会の中で大きな事故やトラブルの記憶が減衰するのは、だいたい「六十年」程度である。そして、その状態が続いて「三百年」もすると、社会の中でそのことは「なかったこと」として扱われるようになる。さらにいうと「千二百年」も経つと、そのことは文書に書かれている場合を除いて、社会の中で完全に「なかったこと」になってしまい、人々の意識から完全に消え去ってしまうのである。」

そして、

「人間の困った法則の一つで、「見たくないものは見なくなる」から、そこに大きな危険が潜んでいようと無視するようになり、やがては便利さのほうばかりを享受するようになる。」

寺田先生も、書いてらっしゃる、

「誤った責任観念からいろいろの災難事故の真因が抹殺され、そのおかげで表面上の責任者は出ない代わりに、同じ原因による事故の犠牲者が跡を絶たないことが珍しくないようで、これは困ったことだと思われる。これでは犠牲者は全く浮かばれない。」

 

戦前に書かれた本ですよ(-.-) 今もそのまま当てはまることがあれこれと。人間って… 

20200118_183203地震や台風、災害は怖い。ないほうがよいのは当たり前。寺田氏は、恐れをあおっておらず、むしろ災害の一部をセンセーショナルに伝えるメディアを批判。当たり前のことを伝えてくれています。

「正当にこわがって、忘れなさんな」と。

当たり前だけれど、言い続けないと忘れてしまうから。おえらい学者さんがお父さんのように言ってくれるとなんだか落ち着くのはわたしだけ(-.-)? 学者の役割というものがあると思えますよ。

 

深夜に、ひと様のお言葉で更新させていただきました。

伝統に忠実な自然によると…まもなく立春。「今年の過ごし方」についてお客様と話すことの多いこの頃、行動を始めつつある人もいます。季節は移っていきますね。

なにごとも、おそれすぎずに、目をつむってしまわずに、

冷静な知恵(水性)で、暖かい季節(木性)を招き入れたいものです(水が木を生じる仕組み)。知識の乏しいところは、あるところから補充! セレクトショップのような書店は、知恵の発見場所かも。寺田本も、早稲田の文祿堂の「これを読んでみなよ」みたいな棚で見つけたもの。

睡眠も充分に、ですね。わたくし今年の目標は早寝!明日から! よい週末を過ごされますように。

 

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2020年1月 3日 (金)

謹賀新年。本年もよろしくお願いします

200103_18335111あらためまして明けましておめでとうございます。

昨夜久しぶりの緊急地震速報にドキリとしましたが、災い最小限で!と願うとともに、備え忘れずしぶとく皆さま生きようね、という気持ちも新たになりました。

 

三が日はのんびりできましたか。お仕事の方やそれどころでない方々、お疲れさまです。

わたしは個人営業の数少ない特権で、お正月は休むことに決めています。

占い館に所属していたときに、遊園地カウントダウン鑑定や元旦のパチンコ店開運鑑定などありましたけれども。

鑑定のお客様を1日20人から多い日には60人(休日の観光地等で)見ていた時がありましたが、現在は人数を限って、事前の命式準備等に時間をかけ臨んでいます。能率?は悪いのですが自分にはやりやすい。体力的にも今は60人対面できないでしょう。(年齢・能力というより体力・個人差かと)。

どういうやり方が占い師にはふさわしいなんていう話ではなく、流れのままにやってきたらこういうスタイルに落ち着いたというだけの話です。

占いに限らず、どんなやり方でも、自分に合っていればいいわけで。

ただ、そのやり方を確立するためには、ある程度はがむしゃらな時代が必要だと思えます。

わたしにとって1日60人鑑定は限界に近かった。けれど、限界超えしたから、わかったことがあった。

リクツだけでなく一生懸命現実行動が、自分の意志で何かスタートする時には大切。

 

200103_16120212がむしゃらと言うと、昭和っぽいのかしらん。

そうでもないでしょう。がむしゃらになっていると、不思議と知恵がわくものです。

東洋運命学の五行の考え方で言えば、がむしゃらな前進性は「金性」。金性は、知恵である「水性」を生み出す仕組み。(金生水)。

実際に体を動かしてみないと、頭が働かない、生活の知恵も湧き出てきにくい。

 

ということになっている(^.^) 大変シンプルな考え方。

もともとは昔の中国の人の考えたシステム、当時の科学。

陰陽五行の相生、相剋、比和、そういった昔の科学を、迷信と断じる人もいるけれど、

それらの考え方を使って、体のバランスをとり調子を整えたり、力をためる時期とコトを起こす時期を見極めて万全を尽くしたり、実際の生活の工夫にとりいれられ、現代も使われ続けていることを思うと、

否定肯定の世界じゃないんだよなぁ、という考えにいたります。

 

200103_16112314と、珍しくまたブログ更新しているのは、箱根駅伝のがむしゃらなワカモノたちに影響されたのかな?

いや、彼らはただがむしゃらに走っているのではないですよね。

その前段階として、周到な準備があるわけで。

体力作りや情報収集、計画もナシに、がむしゃらに突っ走るのは無謀というもの。

五行で言えば、現実的な準備は「土性」。土性が、「金性」の前進力を生み出す仕組みとなっております。(土生金)。

 

ということで(^.^) 2020年は「庚子(かのえ・ね)」年。東洋運命学では正式には2月4日の立春をもって新年ととらえるわけですが。

「庚子」は、改めて増やしていく年。不要なことは思い切って整理する。

準備のできている人は勇気をもって進みましょう。

まだこれからなら、準備すすめる(^.^) 変化の波に翻弄されぬように。

どんな場合も、手綱はかならず自分の手にね。

 

…カルロス・ゴーン氏はどうなのかしらん。やはり現実的に資産(土性)があったから、力任せの(金性)逃走が可能だったのか? 執念の過酷脱走映画「パピヨン」(1973年版)をお正月に見たせいか、脱走って、人間のサガなのかと思ったり。*良否は言ってませんヨ。

 

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